京都大学

像情報学研究室

学術情報メディアセンター
社会情報解析基盤研究部門 画像解析研究分野

(兼担)情報学研究科 社会情報学コース
社会情報解析基盤講座 像情報学分野

理念:「像」を通して、本質を見る

「像(image)」は、RGB画像に限らず、対象や現象の特徴を記述するあらゆるパターン情報全般を指します。距離画像、分光画像、CT・MR像など、現実世界の側面を記述する多様な「像」があります。また、数学における「像」は、写像や関数によって構造を別の空間へ写し取った結果の集合を意味します。

像情報学(Image Informatics) では、センサや計算処理を通じて多様な記述空間に現れる「像」の構造・変換・表現方法を総合的に研究し、対象の本質に迫ります。

  • 計算撮像:「像」は対象そのものではなく、観測手段や条件によって切り出される側面の記述です。観測は「符号化(encode)」、本質的なパターンや構造の抽出は「復号(decode)」とみなすことができ、光学設計・電子制御・機械学習・最適化など、さまざまな技術が関わります。

  • 動きや変形の理解:像の時間的変化は、現象の理解・予測の鍵となります。骨格構造や物理的制約に基づく動作、雲や生体組織の動的変形など、多様な変化を幾何学的・統計的手法で数理モデル化し、現実世界の多様な「像」の統一的解析を目指します。

  • 可視化と表現:効果的な情報提示には「視点の設計」が不可欠です。必要な情報を取捨選択し、最適な「像」として表現することで、新たな発見や意思決定を支援します。2Dディスプレイだけでなく、3Dディスプレイや3Dプリンタなど、多様な手法での「像」の伝達にも挑戦します。

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